過日 京都の建設会社に勤めている親類から、
ガイドライン工法(瓦屋根設計・施工ガイドライン)について、相談を受けました。鉄骨2F建 いぶし瓦葺きの建物を計画中とのこと。設計事務所からは、ガイドライン工法で施工する指示を受けているようでした。ただ、設計士さんも私の親類もガイドライン工法なるものの知識がなく、教えてほしいとの話しでした。
本来 その建設会社と取引している屋根工事業者が、きっちりとした受け答えをするのが本筋ですが、質問しても十分な答えが返ってこない(=よく判っていない)とのことでした。まず前提として、建物の概要から、建築基準法の性能規定を満たす必要があること。京都は基準風速32m/秒地域であること。その条件を満たす例示工法(軒先部・平部・ケラバ部・棟部)の資料等を渡し、アドバイスしました。設計士さんや、建設会社の方がガイドライン工法の事をご存知ないのは判りますが、屋根工事業者が判らないというのはちょっと・・・・。
昨今の屋根工事業界の動向としては、ガイドライン工法の適用を謳っています。但し、実際に施工する屋根工事店迄は、十分 浸透していないのが現実です。ただ、木造建築の場合 性能規定を満たさないといけない物件は少ないもの事実です。加えて、棟部の施工等 個人的には、オーバースペックだと思われるものも多々あると思います。ガイドライン工法はあくまで例示工法であって、全てではありません。引上・回転試験等 データとして、その効果が検証されているだけです。実際に現場でよく採用されている施工法が、どの程度効力があるのかの検証も必要ではないでしょうか。
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全日本瓦工事業連盟>>>瓦のガイドライン工法