工務店の業者研修会で、
旧中西家住宅(守口市指定有形文化財)の見学に行ってきました。中西家は尾張徳川家と姻戚関係を持つ、河内きっての名家の一つのようです。1555年に主屋が創建され、これ迄2度再建されています。現在は守口市の所有で、武家屋敷としては非常に貴重な遺構です(敷地面積 約1000坪)。
【長屋門(大門):有形登録文化財】
武家屋敷らしく、騎乗したまま進入できるような構造です。
【主屋:有形登録文化財】
大屋根は本葺き/下屋は桟瓦葺きです。5年前に葺替工事が完成。大屋根は縦桟工法で施工されているようです。
【大玄関(式台付き)】
趣のある玄関です。普段は見られない襖絵(47枚)も拝見できました。
直原玉青画伯(南画の第一人者)の作品です。
【主屋土間(ニワ)】
大戸口を入ると土間が広がり、太い松の牛桁が目に入ります。通し柱も400x400の太さで、鴨居も立派でした。
【茶室】
茶室は檜皮葺き(棟:素丸瓦伏せ)で、雨といは竹製でした。
【回転雨戸】
ちょっとユニークな回転雨戸です。
【鬼瓦】
収蔵庫棟に古い鬼瓦が展示されていました。大門棟札には再建に関わった摂津富田
の瓦師の名前も残っていました。
気分転換も含め、ちょっと一息できました。色々創意工夫が施されており、勉強になりました。惜しむらくは、主屋の降り棟に比べ陸棟が低いような気が・・・・
■このWebサイトに含まれる文章・写真・構成等の無断転用・流用を固く禁じます